アシネトバクター菌
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2010年4月のニュース「20代の患者が、国内で使われている30種類以上の抗生物質がすべて効かない極めて耐性の強いアシネトバクター菌に感染」 2009年7月上旬、患者は怪我で入院していた米国の病院から国内の病院に転院し、治療のため抗生物質を投与したが効果が見られなかったため、微生物検査した結果、アシネトバクター菌が検出された。 患者は、その後治癒して退院したが、特に院内感染の発生は無かったとのことです。 抗生物質がまったく効かないアシネトバクター菌( Acinetobacter )の国内感染は、初めてケースだったという。 |
アシネトバクター菌
アシネトバクター菌は偏性好気性のグラム陰性の短桿菌で、水回りや土壌などの自然界のほか、人間の皮膚などにも広く存在します。
通常、健康な人への病原性は弱いが、高齢者や重篤な基礎疾患を持つ患者、免疫力が低下した人、大きな外傷性障害や火傷のある人が感染しやすい。
また、手術後の人、カテーテルや人工呼吸器の利用者も感染する可能性が高く、特に免疫力が著しく低下した人が感染すると、肺炎や敗血症を起こし死亡することもあります。
アシネトバクター菌感染症発症事例の80%は、アシネトバクター-バウマニ( Acinetobacter baumannii )という種によるものです。
感染ルートと予防
アシネトバクター感染症の集団発生があった小児科集中治療室のケースでは、電話受話器・ドアの押し板・患者のチャート・卓上などでアシネトバクターが認められ、医療スタッフの手によってアシネトバクターが媒介されたと考えられます。
一般的な感染症として共通することであるが、病院への見舞い訪問の際に細菌媒介者とならないためには、病室への入退室時にしっかりと手洗いしアルコール殺菌消毒を行うよう心がけることが肝要です。
耐性菌の発生を防ぐために個人ができることは、安易に抗生物質を服用しないことです。一方、服用する場合は、症状が治まったからといって勝手に服用を中止せず、医師の指示のもと適正な服用を続けることです。
参考文献: 横浜市衛生研究所HP





