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大豆イソフラボンとは

 

 

大豆には、たん白質、炭水化物、脂質のほか、食物繊維、ミネラル、ビタミンなどが主要な成分として含まれています。

大豆イソフラボンは、大豆に含まれる微量成分の一つですが、ヒトの体に必須の栄養素とはされていません。

大豆イソフラボンは、化学構造が女性ホルモン(エストロゲン)と似ているため、生体内でエストロゲンの受容体と結合し、いくつかの作用を発揮することが知られています。

その作用は、有用な影響をもたらす可能性もありますが、有害な影響をもたらす可能性もあります。

例えば、骨粗しょう症、乳がん、前立腺がんなどの予防効果が期待される一方で、乳がん発症や再発などのリスクを高める可能性も報告されています。

大豆イソフラボンは、食品中では主に糖が結合した構造(配糖体)で存在します。

大豆イソフラボン配糖体は、人の体内で、腸内細菌の作用などにより糖の部分が分離して、大豆イソフラボンアグリコン(非配糖体)となり、腸管から吸収されます。

 

大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の注意点

食品安全委員会では、大豆イソフラボンを関与成分(主に有効と考えられる成分)とする特定保健用食品について、厚生労働省からの評価要請を受け、2006年(平成18年)にリスク評価(食品健康影響評価)を終えています。

この中で、日常の食事で大豆食品を摂取していることを前提として、それに加えて特定保健用食品として、大豆イソフラボンを長期・継続的に上乗せして摂取する場合の安全性を評価した結果、次の通りに摂取上限値が定められました。

 

特定保健用食品としての大豆イソフラボンの一日の上乗せ摂取量の上限値      : 30mg

特定保健用食品としての摂取量を含めた大豆イソフラボンの一日摂取目安量の上限値 : 70~75mg/日

 

妊婦及び胎児、乳幼児、小児については、科学的に十分なデータがないことなどから、フランスと同様に大豆イソフラボンを特定保健用食品として日常的な食生活に上乗せして摂取することは推奨できないとしました。

 

食品安全委員会の大豆イソフラボンに関する評価結果は、私たちが長く食べてきた豆腐や納豆などの大豆食品の安全性を問題としたものではなく、あくまでも、濃縮・強化した大豆イソフラボンを含む特定保健用食品を、日常の食生活に長期・継続的に上乗せして摂取する場合の安全性を評価したものです。

 

特定保健用食品だけでなく、いわゆる健康食品や豆乳は、豆腐や納豆と比べて簡単に過剰摂取しがちなので、摂取に当たっては十分な注意が必要であるとともに、妊婦や妊娠の可能性のある方にはおすすめできません。

食品安全委員会で安全性の評価を行っていませんが、特定保健用食品と同様に、過剰な摂取とならないよう注意が必要です。

 

食品安全委員会:「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」

http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc_isoflavone180309_4.pdf

食品安全委員会:「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品(3品目)の食品健康影響評価のポイント」

http://www.fsc.go.jp/hyouka/isoflavone/hy_isoflavone_hyouka_point.pdf

食品安全委員会:「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」

https://www.fsc.go.jp/sonota/daizu_isoflavone.html

厚生労働省:「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&Aについて」

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/h0202-1.html