湧水について(おいしい水)
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最近の登山ブームで山登りに出かけられた方も多いと思います。登山道には湧き水が出ている所があり、汗をかいた後に飲むととても美味しいものです。 今回は、この湧き水についてお話したいと思います。 |
おいしい水の要件
湧き水は美味しいというイメージがありますが、化学的にはどのような水が美味しいのでしょうか。厚生省(現 厚生労働省)おいしい水研究会の資料によりますと、
① ミネラル成分が適度に含まれていること
② 異常な臭いも味もしないこと
③ 二酸化炭素(遊離炭酸)及びケイ酸が適度に含まれていること
(酸性の水がおいしいといわれています)
④ 水温が10℃~15℃と低いこと
(体温より20℃~25℃低い時に最もおいしく感じます)
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項目 |
望ましい濃度範囲 |
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蒸発残留物 |
30~200mg/L |
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硬度(Ca,Mg) |
10~100mg/L |
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遊離炭酸 |
3~30mg/L |
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有機物等(過マンガン酸カリウム消費量) |
3mg/L以下 |
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臭気強度 |
3以下 |
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残留塩素 |
0.4mg/L以下 |
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水温 |
20℃以下 |
項目の説明
蒸発残留物
水が蒸発した後に残る物質で成分は主にミネラル。多く含まれると苦みや渋味を感じるが、適度に含まれるとこくのあるまろやかな味がする。
硬度
ミネラルの中でカルシウム及びマグネシウムの含有量を表す。硬度が低い水はくせがなく、高い水は硬く重い感じがする。カルシウムよりマグネシウムが多い水は苦い。
遊離炭酸
水に溶けている炭酸ガス。水に爽やかな味を与えるが多いと刺激になる。
有機物等
有機物量を表し、多いと渋い味になる。
臭気強度
水についている臭いの強さを表す。
残留塩素
殺菌のために水道水に含まれている。濃度が高いとカルキ臭がする。
水温
冷たいと生理的においしいと感じる。また、冷やすと臭いも感じにくくなるためおいしく飲むことが出来る。あまり低いと味がわからなくなる。
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名水と呼ばれる湧き水が出ているところでは、いくつものポリタンクに水を汲んでいる人を見かけますが、湧き水は滅菌処理がされていませんので長期間の保存は出来ません。 遊離炭酸も時間が経つにつれ濃度が低下しますし、すぐに使う分だけ採水された方が安全だと思われます。 煮沸すればより安全ですが、そうすると湯冷ましとなってしまい美味しくなくなってしまいます。安全を取るか美味しさを取るか難しいところです。 個人的には湧き水をおいしく感じる要件の一つに「喉が乾いていること」もあると思います。夏に山登りをした時に湧き水を飲んだのですが、私はその直前に水筒の冷たい水をたくさん飲んでいたために、特別美味しいとは思いませんでした。一緒にいた友人達は美味しいと言っていたので、私が水分を十分に摂っていたためそれほど美味しいと思えなかったのでしょう。 |
当社では、上記の項目の検査も行っておりますのでお気軽にご用命くださいませ。
参考:厚生労働省 おいしい水研究会(昭和60年度厚生省発表資料)






