水虫は油断禁物
![]() |
梅雨どきから夏にかけて足の裏や指の間がかゆくなったりじくじくしてませんか。 これは一般に「水虫」の症状です。 今年もまだまだ蒸し暑い日々が続きそうです。身に覚えがある人もまだない人もまだまだ油断は禁物です。
そこで「水虫」について少しおさらいしてみましょう。 |
水虫の原因は、…「カビ」!
一般的に足がかゆい、皮膚がただれているなど足に起こる不快症状を総称して「水虫」と呼んでいますが、医学的には「虫」ではなく「白癬菌」と呼ばれるカビが水虫の原因なのです。
・白癬菌<はくせんきん>
水虫を起こす原因となるカビの一種。ケラチンを栄養源とし、湿度70%以上、温度15℃以上になると水虫の症状が現れる。特に、足の指の間は湿度95%以上、温度32℃以上になるため水虫にかかりやすい。
・ケラチン
皮膚、爪、毛髪を構成する成分で、20種類のアミノ酸の組織により、毛や爪の硬ケラチン、皮膚の角質層の軟ケラチンなどに分けられる。
水虫患者は高齢者になるほど増えます。それは、高齢になるほど皮膚が角化(硬く厚くなる)し、水虫の原因である白癬菌が住みやすくなることや、長年水虫を放置し、慢性化させてしまうことなどが挙げられます。
また、最近では、若い女性患者も増えており、これは、ハイヒールやストッキングなど、風通しの悪いものを長時間身につけて働く女性が増えているからです。特に女性は、恥ずかしくて病院に行かない人も多く、慢性化してしまっているようです。
皮膚と白癬菌はどのような関係?
人の皮膚は、「表皮」「真皮」「皮下組織」という三層構造になっています。その表皮の中で最も深部にある基底層では絶えず細胞分裂を繰り返しており、古くなった角質は上へ押し上げられ、垢となって剥がれ落ちます。
これは表皮のターンオーバー(新陳代謝)と呼ばれる仕組みであり、ひとつの細胞が垢となって剥がれ落ちるまでには約1ヶ月間かかります。しかし、白癬菌はこのサイクルと同じ速さ、またはそれ以上の速さで増殖する力があります。
足の裏など、皮膚が少し硬くなっている箇所であれば、ワンサイクルで約3ヶ月かかることもあります。このため、一度水虫になると、皮膚を新しいものに全て換えるには最低でも半年、長ければ1年ほどかかるのです。
これが、水虫の治療に時間がかかる理由なのです。
水虫の種類
白癬菌はケラチンがあり高温多湿であればどこにでも寄生することができるのです。
|
発生場所 |
俗称 |
症状 |
|
足白癬 |
水虫 |
最も白癬菌が寄生しやすい。土踏まずや足の縁にもできるものを「小水疱型」、足の裏全体やかかとにできるものを「角質増殖型」、足の指の間にできるものを「趾間型」という。 |
|
頭部白癬 |
しらくも |
頭に寄生し、白い雲がかったようになることからいわれる。ペットからうつされることもあるので要注意。 |
|
体部白癬 |
たむし |
「小水疱性斑状白癬」ともいい、初めはぽつんと湿疹上の隆起がかゆくなり、徐々に10円玉くらいに広がり、健康な部分との境界がはっきりした斑状になる。症状が進むと中心部は自然に炎症が治まるのが特徴。股にできるものは「股部白癬」で、俗称「いんきんたむし」である。非常にかゆくなって寝ている間に無意識に掻いてしまい症状が悪化するこも少なくない。 |
|
手白癬 |
手の水虫 |
「脂掌白癬」ともいう。症状は、足白癬と同じ。 |
|
爪白癬 |
爪の水虫 |
水虫は、爪にもできる。爪の先端や両側から白くなったり、爪の中に白い筋が現れたりする。初期ではかゆみなどの自覚症状がないため、気づかずに放置し、爪がボロボロになってしまうこともある。 |
白癬菌の感染力はそれほど強力ではありませんが、しかしながら、水虫患者が落とした皮膚の垢が別の人に付着して感染するので、バスタオルやバスルームの足拭きマット、スリッパなど湿った暖かい場所は要注意と言えます。
風呂上りにはよく乾いたタオルでしっかり拭き、指と指の間も面倒くさがらず丁寧に拭きましょう





