毒キノコによる食中毒に関するQ&A
毒キノコかもしれないキノコをみそ汁の具にしてしまいました。キノコを食べなければ中毒になりませんか?
毒キノコの有害成分は、水に溶けるものが多く、汁物や煮物の煮汁にも毒成分は含まれてしまいます。キノコそのものを取り除いても食中毒を防ぐことはできません。
毒キノコであるとはっきり分かるキノコでなければ、例えば少し毒キノコに似ているキノコは、食べても大丈夫ですか?
食用だとはっきり分かるキノコ以外は食べてはいけません。
食中毒を起こす毒キノコは食用のキノコとよく似ているものがあり、見分けることは、とても難しいことを覚えておきましょう。一般の方が、図鑑などを見て、毒キノコかどうかを見分けることは、避けるべきです。
キノコ狩りによく行く詳しい知人からもらったものなら、安全に食べられますか?
キノコ狩りに行った知人・友人のおすそ分けのキノコによる食中毒も発生しています。詳しい人であっても毒キノコと食用キノコを見誤ることはありますので、注意が必要です。
食用キノコが生えているところに毒キノコが混じって生えることはありますか?
キノコの好む生育条件は、食用キノコも毒キノコも一緒であり、同じ場所に混じって生えている可能性はあります。一か所から採取したものでも1本ずつよく確かめましょう。また、食用キノコを収穫したその場所に、後から生える毒キノコもあります。
スギヒラタケを食べないように言われますが、お年寄りは以前から普通に食べてきたと言います。どういうことでしょうか?
スギヒラタケは、昔は食用キノコとして知られていましたが、2004年に、腎機能障害を持つ人がスギヒラタケを食べると急性脳症を起こし、死に至ることがあることが分かりました。腎臓病にかかったことのない人でも発症する場合があるため、厚生労働省は食べないように呼びかけています。
これまで食べてきた方も、今後は食べないようにしてください。
毒キノコではなく、食用キノコを食べて、身体の具合が悪くなったと聞いたことがありますが、本当でしょうか?
キノコは食物繊維が多く消化が悪いので、食用キノコであっても、一度にたくさん食べると消化不良を起こすことがあります。また、シイタケやエリンギなどを生や加熱不十分な状態で食べると、アレルギー症状を起こすことがあります。マツタケは、採取して日が経つと傷んでヒスタミンが発生し、吐き気やおう吐を起こすことがあります。キノコは、新鮮なものを、よく火を通してから、適量を食べるようにしましょう。
昔の人は毒キノコのことを知っていたのでしょうか。
古代ローマ時代に活躍した大プリニウスは、食用キノコと毒キノコの見分け方についての詳しい説明を残しています。また、エジプト、インカ、アステカ等の古代文明や、ニューギニア、ギリヤーク等の少数民族が、神経毒を持つキノコの幻覚作用を祭祀や戦いの際に用いたことが知られています。
日本では、平安時代の今昔(こんじゃく)物語集などに、キノコの毒を利用した話が多く見られます。
人は昔から、毒か食用かを見極めながら、キノコと付き合ってきたと考えられます。
毒キノコは、珍しいので、食べずに観賞用として育てたいのですが大丈夫でしょうか?
例えば、猛毒性のカエンタケは、触るだけで皮膚炎を起こすことがあります。また、事情を知らない家族や幼児、ペットが誤って食べる可能性もあります。毒キノコと分かっているものを持ち帰ったり、身の回りで栽培することは避けるべきです。
<参考> -原子力発電所の事故による影響について-
食用キノコの放射性物質による汚染については、国と自治体によって計画的に検査が行われています。
基準値を超えるものが見つかった場合は、出荷や摂取が制限されます。
野生キノコについては、平成27年9月11日現在、10県の109市町村の野生キノコが「出荷制限」、1県3市町村の野生キノコが「摂取制限」(検出された放射性物質が高濃度であり、農作物の所有者も食べてはいけない。)の対象となっています。キノコ狩りに行くときは、その地域の規制状況を事前に調べた方がよいでしょう。
(参考:厚生労働省ホームページ)
「現在の出荷制限・摂取制限の指示の一覧」




