温度計の校正について
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品質管理においては、様々な場面で温度測定を行いますが、その使用される温度計の精度を維持するためには定期的な校正が不可欠です。 標準温度計を購入することにしても費用が掛かりますし、どのレベルまで精度を保てば良いのか? などを検討しなければなりません。
今回は、温度計の校正法として、4種類の方法をご紹介します。 |
標準温度計を使う
標準温度計を用いるのが最も精度が高いですが、標準温度計の購入費用の他、標準温度計自体の外部校正費用も要します。
校正された標準温度計を用いて、食品取扱施設内の全ての温度計について、その指示値を比較して校正します。
標準温度計の校正は、温度計メーカーに校正を依頼し、校正証明書を保管しておきます。
定期的な校正のスパンは、通常1~3年間間隔が多いです。
外部校正は、数万円程度かかりますので、場合によっては新品購入費より高くなる場合があります。
規模の大きな食品工場や生産個数が多くところは、加熱殺菌の設定温度の誤差が大きなると大事故になるおそれがあり、コストを要しても慎重な精度管理が必要とされます。
また、ISO9001などの認証取得においても、大きな施設では、標準温度計を完備することが要求されています。
毎年新品購入
前で述べましたが、新品で購入した温度計は、メーカー出荷前に校正されています。
精度の保証期間は通常1~3年間ですので、その期間の間は標準温度計として使えます。
食品工場では、様々なタイプの温度計を多数使っていることが多く、古くなった温度計は、誤差が大きくなったり故障も頻発してきます。
これらの温度計について、メーカーに修理依頼すると、逆に新品の温度計価格以上になってしまうことが多いものです。
そこで、毎年一本の温度計を購入して標準温度計として用いることで、メーカーへ外部校正を依頼するよりも格段に費用を抑えることができます。
社内校正
社内で温度計の校正を行うことで、外部校正委託の費用を抑えることができます。
校正の方法は、沸騰した湯を100℃、氷水を0℃として、校正対象の温度計で指示値を確認します。
加熱殺菌に用いる温度計は、沸騰した湯で、冷蔵温度の確認に用いる温度計は氷水で確認するというように、使用する温度帯により近い側で確認するとよいでしょう。
複数の温度計を集めて相互比較
食品工場内で使用している同じタイプの温度計を一か所に集め、同じ環境条件で一斉に温度測定すると、指示値が外れた温度計を簡単に判別することができます。
オーブンなどの機器に固定されてる温度計については、校正された携帯型温度計を使って比較します。
また、機器によってはメーカーによる保守点検作業メニューに温度計の精度確認が含まれている場合がありますので、メーカーに問い合わせみるのもよいでしょう。





