レジオネラ属菌の検査 | 水環境・細菌検査 | 水質検査 | 株式会社 東邦微生物病研究所

レジオネラ属菌の検査

近年、レジオネラ属菌による感染事例が多く報告されています。
温泉や循環式浴槽水、プール水、冷却塔水、加湿器、噴水などから発生するエアロゾルが感染源とされています。
感染事故は、施設側の責任が問われます。 徹底した衛生管理には定期的検査をお勧めします。

Legionella_pneumophila

出典:Wikipedia

 

レジオネラ属菌は、土壌や河川、湖沼などの自然界に広く生息するグラム陰性の桿菌であり、菌体の一端に1本の鞭毛があります。 

一般に20~50℃で繁殖し、36℃前後で最もよく増殖します。 
また、アメーバなどの原生動物の体内で増殖するため、これらの生物が生息する生物膜(バイオフィルム)内部に保護された生育環境となっています。

循環式浴槽や空調用冷却塔、給湯設備、加湿器などの中で増殖すると細かい水の粒子であるエアロゾルによって周囲に飛散します。

このエアロゾルを吸い込むことによってレジオネラ症を発症します。特に、高齢者や幼児が感染しやすいことが知られています。

レジオネラ症は、重症化するとレジオネラ肺炎になり、高熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛などの症状が現れます。

感染防止には、感染経路となる設備の管理が重要です。

定期的なレジオネラ菌検査によって汚染状態を把握し、設備の清掃や、次亜塩素酸ナトリウムなどによる消毒処理を実施し、循環ろ過装置、消毒装置の改善などの処置をとります。

レジオネラ属菌の検査のご案内

 お見積り、ご不明な点などございましたら、お気軽に弊社営業部までご相談ください。

 レジオネラ属菌の基準と検査頻度

浴槽水

10CFU/100mL未満( 公衆浴場における水質基準等に関する指針・厚生労働省)

都道府県によって、表記は「検出されないこと(10CFU/100mL未満)」となる場合があります。

検査回数

・毎日完全換水型浴槽    → 1年に1回以上 
・連日使用型浴槽(循環式) → 1年に2回以上 
・塩素消毒法でない浴槽   → 1年に4回以上

冷却塔水

100CFU/100mL未満(レジオネラ症防止指針・厚生労働省)

100 CFU/100mlを超えると直ちに清掃・消毒等の対策を講じ、対策実施後は検出菌数が検出限界(10CFU/100ml未満) 以下であることを確認することとなっています。

 

検査頻度、検査内容は、各自治体の条例によって定められていますので、詳細は管轄の保健福祉事務所にお尋ねください。

検査方法

「レジオネラ症防止指針」第3版;(財)ビル管理教育センターの「 環境水のレジオネラ属菌検査方法」に準じて検査します。

なお、遺伝子検査(LAMP法)につきましては、別途、各営業担当者にお問合せください。

培養検査の概要

・ 試料水を遠沈管に入れ、冷却遠心(6000rpm/30 分)後に上澄みを捨て200倍濃縮する。

・ レジオネラ以外の微生物の発育を抑制するために、酸処理した後、 100μLをレジオネラ属菌用選択分離培地に塗抹する。

・ 36℃±1℃、7日間培養する。

・ 灰白色の湿潤集落を計数した後、釣菌してレジオネラ属菌用選択分離培地及び血液寒天培地に移植し、2日間培養する。

・ レジオネラ属菌用選択分離培地にのみ発育した菌を同定し、レジオネラ属菌と判定する。

採水

検査に必要な水量として、ポリエチレン瓶又はガラス瓶で200mL以上が必要です。
500ml ポリ瓶をお渡ししますので、8分目まで採水してください。
採水後は、必ず冷蔵保管してください。

報告

 レジオネラ検査結果は、約7~10日でご報告いたします。
  

関連外部リンク

 厚生労働省の下記のページをご参照ください。