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日本防菌防黴学会 ポスター発表②

 

   

平成20年9月11日~ 12日 アクトシティ浜松コングレスセンターにて、 第35回防菌防黴学会開催

当研究所では、2005年の秋からLAMP法(栄研化学)を用いたノロウィルス検査を導入し、検査を実施してきた。

2006、2007年度の検査実績に基づいて、その検出状況に関する統計報告と、各施設への感染防止のための指導状況について発表した。

 

 

演題概要

2005年度10月から2008年3月までの期間に当研究所において実施されたノロウイルス検査は、2895件であった。

検査方法は、主にLAMP法であるが、2007年度からは、一部の検体についてEIA法(デンカ生生研)を併用して検査を実施した。

感染防止への取り組みとしては、当研究所のノロウイルス感染防止マニュアルを作成し、各施設、事業所に対して手洗いの重要性や汚物処理等の具体的な対策方法について指導を行った。

 

検査結果の統計分析

陽性例数の各年度毎の内訳は、2005年度2例(GⅠ 0・GⅡ 2)/23件、2006年度389例(GⅠ 7・GⅡ 382)/1900件、2007年度104例(GⅠ 24・GⅡ 80)/972件であった。

特に207年度では、EIA法との併用検査事例において、25例中10例が陽性を示しLAMP法と全て一致した。

しかし、EIA法の陰性15例中で、5例についてはLAMP法で陽性反応を呈する検査事例が見られた。

       (2005年度~2007年度におけるノロウィルス陽性者数)

 

          (ノロウィルスの排出日数)

 

 

EIA法

 

 

(+)

(-)

LAMP法

(+)

10

5

 

(-)

0

10

25例中:有症者13名、無症候者12名

EIA法、LAMP法、両法とも(+)を呈した10人は全て有症者であり、臨床学的にノロウィルス感染が強く疑われた。

 

   (流行期における健常者検便でのノロウィルス陽性者 2006年度)

   (流行期における健常者検便でのノロウィルス陽性者 2007年度)

ノロウィルス感染予防の基本的指導事項 ・初期対策

1. 職員の健康調査書に記入し、発生状況の把握する。
2. 必要に応じて、医療機関へ受診する。
3. 有症者の受診状況、診断名、検査の有無について確認する。
4. 職員の家族の健康状態について確認する。
5. 施設における従業員の健康管理と記録する。

二次感染予防対策

1. 手洗い:石鹸を用いた流水による洗浄方法
2. 調理、配膳、食事前やトイレ後の手洗いの励行

3. トイレなどの施設に対する塩素系消毒剤による消毒の実施
4. 有症者発生後の感染拡大防止として、便や嘔吐物はマスクや手袋を着用して拭き取り、塩素漂白剤にて消毒すべきこと。

 

最後に

遺伝子増幅法を用いたLAMP法は、精度および感度も良好であり、特に無症候者検索や検出者のウィルス排出陰性の指標に用いることが可能であり、非常に優れている手法といえる。

 

施設従業者への感染防止対策の指導を行った結果、従業員の意識の向上が見られ、充分な効果が得られたものと思われた。