食塩相当量について | 食品分析 | お役立ち情報 | 株式会社 東邦微生物病研究所

カテゴリー

  LINEで送る  
依頼書ダウンロード ア ク セ ス 初めての方へのご案内 検査ご案内 営業部アッピール 技術的事項のお問い合わせ 許認可

食塩相当量について

 

「ナトリウム量」は栄養表示上の義務となっていますが、その摂取量をより分かり易くするために任意表示の「食塩相当量」も併記することが増えています。

「食塩相当量」が表示されていない場合、実は、「ナトリウム量」から簡単に計算で求めることができます。

 

ナトリウム量から換算

食塩の主成分は、ナトリウム(Na)と塩素(Cl)が結合した「塩化ナトリウム(NaCl)」であり、食事からの主なナトリウム摂取源は塩化ナトリウムなので、換算式を使えば食塩相当量を求めることができます。

 

換算式は

  食塩相当量(g)=ナトリウム量(mg)×2.54÷1000

です。

即ち、Naの原子量は約23、Clの原子量は約35.5であり、ナトリウム量の約2.5倍((23+35.5)/23=58.5/23≒2.54倍)が、食塩相当量ということになります。

つまり、食塩中にはナトリウムが23/58.5×100≒39.3%含まれているので、例えば10gの食塩を摂ると、約4gのナトリウムを摂ることになります。

 

食塩相当量と実際に含まれる食塩量の差

食品中には、食塩以外に食材に由来の天然のナトリウムも含まれています。

例えば、牛乳、野菜、食肉や魚などの食材や添加物のグルタミン酸ナトリウム、アスコルビン酸ナトリウム(ビタミンC)などにもナトリウムが含まれているので、食塩未使用の食品でも食材由来のナトリウムが含まれることになります。

そのため、上記の換算式で計算される値は、実際に食品に含まれている食塩量に比べて若干大きくなるため、「食塩量」ではなく「食塩相当量」と表示しているのです。

 

食塩相当量の目標量

生活習慣病予防のため減塩食が推奨され、未だ目標量を達成していないものの食塩摂取量は徐々に減少傾向にあります。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」では、食塩相当量の目標量(上限値)が設定されています。

高血圧予防のため食塩相当量の目標量は徐々に厳しく設定されており、2014年4月に公表された「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、男女とも食塩相当量の目標量(男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満)に改訂されました。

 

食塩相当量の目標量(18歳以上)の変遷

      (2005年版)    (2010年版)   (2015年版)

   男性 10.0(g/日)未満 → 9.0(g/日)未満 → 8.0(g/日)未満

   女性  9.0(g/日)未満 → 7.5(g/日)未満 → 7.0(g/日)未満

 

現在、新しい食品表示基準の策定に伴い、消費者庁を中心として栄養成分表示の義務化についての検討が進められているところであり、今後の動向については食品産業全体が注目しています。