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メタボリックシンドロームについて

a0002_003045 最近いろいろなところで、目にしたり、耳にしたりするメタボリックシンドロームについてお話したいと思います。

 

メタボリックシンドロームとは

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪の蓄積によりインスリン抵抗性(インスリンの働きの低下)が起こり、糖尿病、脂質代謝異常(高トリグリセリド血症、低HDLコレステロール血症)、高血圧などの動脈硬化の危険因子が、集積している状態のことをいいます。

たとえ一つひとつの危険因子の程度が軽くても、重複して存在すると動脈硬化性疾患(心筋梗塞や脳梗塞など)の危険性を高めるので、高コレステロールに匹敵する強力な危険因子として、近年、世界的に注目されています。
内臓脂肪が蓄積すると、様々なアディポサイトカイン(脂肪細胞から分泌される生理活性物質の総称)の分泌異常が生じ、そのためインスリン抵抗性や血栓が引き起こされると考えられています。

アディポサイトカインの中でも、インスリンの働きを高めたり、抗動脈硬化作用があるアディポネクチンが、内臓脂肪の蓄積により著明に減少します。この低アディポネクチン血症が、糖尿病や動脈硬化疾患の発症に直接関連している可能性があります。

我が国のメタボリックシンドローム診断基準

我が国における診断基準は、動脈硬化性疾患(心筋梗塞や脳梗塞など)の危険性を高める複合型リスク症候群を「メタボリックシンドローム」という概念のもとに統一しようとする世界的な流れの中、日本肥満学会、日本動脈硬化学会、日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本循環器学会、日本腎臓病学会、日本血栓止血学会、日本内科学会の8学会が合同でメタボリックシンドローム診断基準検討委員会を構成し、2005年4月に設定されました。

内臓脂肪蓄積を必須項目とし、それに加えて、高血糖、高血圧、脂質代謝異常(高トリグリセリド血症、低HDLコレステロール血症のいずれか、または両方)のうち、2つ以上有する場合メタボリックシンドロームと診断する、と規定しています。(表参照)

 

対策

メタボリックシンドロームの主な原因は、「腸のまわり、または腹腔内の内臓脂肪蓄積」です。内臓脂肪は皮下脂肪に比べて蓄積されやすく、エネルギーを消費することで解消されやすいという特徴があります。

このことから、体を動かして内臓脂肪を消費することや、食べ過ぎや飲みすぎなど、食生活の改善にも気をつけることが必要です。

もちろん、すでに「高血圧」や「高脂血症」「糖尿病」などと診断されている場合は、それらをしっかり治療していくことも大切です。

 

表1 メタボリックシンドロームの診断基準

内臓脂肪(腹腔内脂肪)蓄積

ウエスト周囲径

男性≧85㎝

 

女性≧90㎝

(内臓脂肪面積 男女とも≧100㎝2に相当)

 

上記に加え以下のうち2項目以上

高トリグリセリド血症

≧150㎎/㎗

かつ/または

低HDLコレステロール血症

<40㎎/㎗

 

男女とも

収縮期血圧

≧130㎜Hg

かつ/または

拡張期血圧

≧85㎜Hg

空腹時高血糖

≧110㎎/㎗

※トリグリセリド血症、低HDLコレステロール血症、高血圧、糖尿病に対する薬剤治療を受けている場合は、それぞれの項目に含める。

※糖尿病、高コレステロール血症の存在はメタボリックシンドロームの診断から除外されない。

(メタボリックシンドロームの定義と診断基準より引用)