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麻疹(はしか)について

 

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近頃、麻疹の流行がよくニュースで報道されている。

麻疹は乳幼児期(三歳以下)にかかるウイルス感染症で、大人が感染することはまれなことであると思われてきた。

しかし、近年、乳幼児期以外である高校生や大学生などの集団感染が発生する事態となっている。

 

症状

麻疹は空気感染し、10日~12日の潜伏期を経て、38℃前後の発熱、咳、鼻水などの風邪と似たような症状に加え、結膜炎による目の充血、目やになどで発症し、発症後2~3日目に口腔頬粘膜に周囲が赤い斑点が出現する。

発症後3~4日にいったん解熱するが、再び高熱が出て全身に斑状の発疹が出現する。2~3日高熱が続いた後急速に解熱し、発疹が消える。

治療には、麻疹ウイルスに対する治療薬が無いことから、安静にして、栄養や水分を補給し、発熱に対して解熱剤を使用するなどの対症療法を行う。

一週間程度で治るが、肺炎、中耳炎、下痢、脳炎などを合併し死亡に至ることもある。

大人への感染はなぜか

なぜ、昨今乳幼児期以外での感染が増えてきたのであろうか?

その原因として、予防接種が普及してきて自然の流行が少なくなり、ウイルスに接触する機会が減ってきたことがあげられている。

ワクチンは接種後徐々に効力が落ちていくもので、これまではウイルスに接触する機会があり、接触により免疫力が強化されていた。

ところが、自然の流行が少なくなった近年、ウイルスとの接触の機会が減り免疫力が強化されず、予防接種の効果は約10年程度しかないのではと言われている。

また、平成元年から五年の間に使用されたワクチンが副作用をもたらすと指摘されたことから、この期間にワクチンを接種しなかった世代の高校生、大学生が大流行と要因である。

高校生、大学生は、乳幼児に比べて行動範囲が広いため、先に述べた要因をさらに加速させていると考えられる。

感染を防ぐには

有効な手段は、やはり予防接種を行うことである。

自然のウイルスに接触する機会が減ってきた昨今では、予防接種により免疫力を獲得することが非常に重要となってくると考えられる。

麻疹は人特有のウイルス感染症であり、撲滅に成功した天然痘も人特有のウイルス感染症である。

麻疹は撲滅が可能なウイルスの一つであるといわれている。

日本は麻疹輸出国として問題視されていることから、麻疹撲滅のためには国の政策の強化と、国民一人一人が麻疹を理解し予防接種を受けるなどして、常に免疫力が高い状態を維持する事が重要である。