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「日本最古の温泉を分析する」 有馬温泉

 

S-Nishioka  

原泉の成分分析を行うために温泉地を訪れた。

最近は、温泉地よりも都市部にあるスーパー銭湯や温泉付老人ホーム等の原泉を分析することが多いので、久しぶりの温泉地訪問だった。

 

かの有名な日本最古の温泉地「有馬温泉」である。

目的の地は、温泉街の中を通る有馬川の畔で、やや小さめのやぐらが立っていた。

立ち昇る湯煙は、晴天の空へ真直ぐに吸い込まれてゆく。少し肌寒いが絶好の検査日和だ。

井戸から湧き出る白濁の湯は、時間の経過とともに赤色に変色していく。

原泉には多量の鉄分が含まれているようで、有馬温泉名物の「赤湯」と呼ばれる「金泉」に似ているようである。 

分析のために採取する湯は70℃近くあり、素手では作業できない。手袋を着用して採取するのも久しぶりである。

温泉街には、平日にも関わらず、多くの団体客が訪れていた。旅館のオーナーに伺うと、最近はアジアからの観光客が増えているようで、ツアーのコースの一部になっているとのこと。

 

有馬は、日本最古の温泉地といわれ、万葉集、日本書紀、古事記など歴史上の文献に数多く登場するため、道後(愛媛)、白浜/湯崎(和歌山)等とともに、「日本三古泉」と呼ばれている。

千数百年の歴史のある有馬温泉は、昔から、多くの湯治客、観光客が訪れている。

教科書に登場する歴史上の人物も数多く訪れており、その一部を列記しても、古く飛鳥時代には、柿本人麻呂、奈良時代には、行基、平安時代には、和泉式部、白河法皇、後白河法皇、小野小町、在平業平等が訪れた記録がある。以後、藤原定家、足利義満、豊臣秀吉、近松門左衛門等、近年では、福沢諭吉、伊藤博文、竹久夢二、谷崎潤一郎、海外からは、モナコのグレース王妃等々、時の権力者、著名・有名人が訪れた温泉地としても日本一ではないだろうか。

有馬温泉の泉質は、金泉(含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉)と銀泉(二酸化炭素泉〈炭酸泉〉)/(放射能泉〈ラドン泉〉)の名前が有名で、環境省の指針により療養泉として指定している9つの主成分のうち7つの成分が含まれている混合温泉である。

有馬温泉には、大小30以上の旅館、ホテルがあり、金泉、銀泉の湯を楽しむことが出来る。

また、日帰り利用できる温泉施設も多数ある。公共の外湯として「金の湯」「銀の湯」の2箇所があり、多くの民間旅館、ホテルでも日帰り温泉や食事を楽しむことができる。

 

今回の分析は、熱い湯を冷ましながらで、いつもより時間を費やしたが、湯けむりが立ち昇るなかで行う作業は、久しぶりに温泉分析の醍醐味を味わうことができた。