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温泉可燃性天然ガスの分布と対策

 

大阪平野の地質との関連

平成20年10月1日より施行された改正温泉法で、温泉をくみ上げている事業者はその温泉に可燃性天然ガス(主成分:メタン)がどのくらい含まれているか確認することが必要となりました。

測定機関に依頼して測定を行い、温泉の採取許可の申請もしくは可燃性天然ガスの濃度確認申請を行う期間が平成21年3月末までと定められておりまして、弊社でも、十数件の検査依頼を温泉事業者様より受けまして測定を行いました。

測定依頼は大阪市およびその周辺市を湧出地とすることが多かったわけですが、そこで得られた測定結果と湧出地の地質には関係があることがわかってきました。

 

図は大阪周辺の地質略図[地表面]です。

詳細な説明は省略いたしますが、①②③④⑥は海底あるいは河川の谷底に埋まってできた堆積層、⑤⑦⑧⑨⑩は岩石層です。

図でわかるとおり、大阪平野はすべて堆積層でできています。堆積層は生物の死骸(有機物)・砂・泥等が重なってできた地層です。

現在の海岸に近いところは地下深くまでこの地層になっていると考えられ、大阪湾と接する都市およびその近隣地域にある温泉湧出地からは、温泉の採取許可のために設定された基準に近い濃度あるいはそれ以上の濃度のメタンガスが湧出水に含まれる測定結果が得られています。

一方、高槻市・茨木市・能勢町の山あいの地域にある温泉湧出地を測定したことがありますが、そこでは低い結果が得られています。岩石層にはメタンは少ないであろう、と推察されます。

可燃性天然ガス対策 

ところで、基準より高い濃度メタンガスを含むと判断された温泉の事業者は、その施設に“可燃性天然ガスの安全対策”を実施することになります。

これにはまず、温泉水から可燃性天然ガスを分離するガスセパレータと呼ばれる装置などの、ガス分離設備の設置が必要となってきます。

“可燃性天然ガスの安全対策”には平成22年3月末までの猶予期間が設けられており、測定機関が可燃性天然ガスの濃度を測定している期間(平成21年3月末まで)ではガス分離設備の設置は少ない状況にありました。

予めガスセパレータを導入済みの温泉施設や、現状の設備を改修してガス分離設備として機能できるか試行的に行われている温泉施設がありましたので、写真を添えてご紹介いたします。

これから対策をお考えの温泉事業者様はご参考にされてはいかがでしょうか?

 

ガスセパレータです。槽内で曝気することにより、温泉水から可燃性天然ガスを分離します。

 

 

 

貯湯槽内部の写真です。貯湯槽に温泉水を貯める際、シャワー状にすることにより可燃性天然ガスが分離しやすい状態になります。

ある程度メタン濃度は低下します。